007/トゥモロー・ネバー・ダイ ['97 米]

【原題】Tomorrow Never Dies
【監督】ロジャー・スポティスウッド
【出演】ピアース・ブロスナン
     ジョナサン・プライス
     ミシェル・ヨー

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 OP前の冒頭アクションは核弾頭ミサイルを積んだ戦闘機を基地爆破の為に発射された海軍のミサイル着弾前に遠ざける事。何も確認せずにミサイル発射命令を下した軍の情けなさが垣間見れてしまうが、そのミサイルが徐々に基地へと近付いていく緊張感はあった。
 今作の敵は”メディアの帝王”・カーヴァー。事前に事件を起こさせそれを記事にして儲けている。メディアの全てを牛耳って悪事を働こうというのは劇中の悪役の得意分野。但し、今作でボンドよりもカーヴァーよりも確実に目立っていたのはヨー演じたウェイ・リンだろう。 流石は香港女優という感じのカンフーや二挺拳銃などを見せてくれる。今までのシリーズの中ではボンド・ガールが1番戦っている。
 ボンドカーはBMW。GPS、ミサイル、マキビシは当たり前で、今回は携帯電話型リモコン装置でラジコンのように動かせる。勿論携帯電話の方ももう殆ど何でもあり。余談だが、ボンドカーにCGはなく本当に製造しているそうで、英国にある「007博物館」な場所に歴代のボンドカーは展示されているらしい。
 今回はバイクアクションもあって、手錠でボンドとリンは繋がれているにも関わらず見事な運転振りを披露。ヘリを飛び越えるとかは良いとして、思いっきりベトナムの地元住民に迷惑かけまくっている。家は壊すし屋上をバイクで走るし、ヘリは民家に墜落させるし・・・。
 敵側の持つシー・ドリルやステルス艦も一種の秘密道具だが、敢えて基地を海上の艦内にした意味はなんなんだろう・・・。しかも逃亡用の小型艇などは用意されていない。一応速度はかなり早いようだが、つまりは”もしも”の事が考えられていない造りで、レーダーには探知されないのに構造的にはちょっと疑問。
 首領のカーヴァーよりも右腕的存在のスタンパーの方が存在感があった気もする(悪役では)。

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ニュー・ジェームズ・ボンド世界を翔る!

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でもブロスナンのボンドは2作目だけど・・・

ナイト・ビジター ['70 英]

【原題】The Night Visitor
【監督】ラズロ・ペネディク
【出演】マックス・フォン・シドー
     リヴ・ウルマン
     トレヴァー・ハワード

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 1人の男が刑務所から脱走。目的は過去に自分に罪を着せた医師への復讐。誰にも一切見られる事なく抜け出し、医者の家に侵入し、裏切った自分の妻を殺害して再び誰にも見られることなく刑務所に戻っていく・・・。復讐先は医者本人なので、妻を絞殺しその罪を医者に被せる為に鞄にネクタイを忍ばせる工作もしていたりする。脱獄は良いが雪国なのでかなり寒いはずだし、しかもかなりの薄着。殆ど寒がる様子はなく、でも見ているだけでも凍傷しそうな感じ。
 でも男の入る牢獄は60mの高さにあり、扉も外からしか開かず、例え管理人を買収しても監獄長しか開けられない扉の所為で外には出られないかなり厳重な仕組み。ではこんな厳重な場所からどのように脱獄したのか疑問に思うが、それは中盤で一部始終を見せてくれる。但し、かなりの体力勝負。これだけ体力を使って脱獄して再び帰って来てるのだから凄い。外から帰ってくる方が大変そう。
 外に出たら殺人鬼へと変貌する男。表情は1つも変えず台詞も極力抑え復讐を果たそうとする迫力で見せる。医者の妻も復讐対象だが、妻は男が脱獄できるとは思っていない為に、今までの殺人も夫が起こした物だと信じるようになって夫を恐れ始める。
 ラストは男の刑務所への帰還が先か、警察の男の牢獄への到着が先かの緊迫感有り。ここで今度は刑務所への帰還法の一部始終が見られる。が、男は慌て過ぎたのかあるものがポケットに居た事に何故か気付かず、それが元で完全犯罪は崩れる。でも結局は医者だけは生き残ってしまって肝心の復讐も果たせなかった印象。サスペンス的には良質ではなかっただろうか・・・。

地獄のライダー ['69 米]

【原題】Hell's Angels '69
【監督】リー・マッデン
【出演】トム・スターン
     ジェレミー・スレート
     コニー・ヴァン・ダイク

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 冒頭の態とらしいダンスパーティに違和感を感じるが、この中でカジノ強盗を企画する兄弟。暴走族である「ヘルス・エンジェル」のメンバーに成り済まして、強盗後に再び族に紛れて逃げる計画。でも劇中の”計画”と言うのは狂って行くのが定則。族の一員になる事が出来たのは良いが、兄弟の1人がこの中の女性を好きになってしまったのが番狂わせその1。しかも女性の方も兄弟の事が気に入ってしまうのが今後の展開的にその2。兄弟を好きになるって事は、兄弟と何処にでも付いて行きたがる、結局は2人で実行予定の計画が狂ってしまう。それでも一応兄弟は2人でカジノへ行き、従業員と喧嘩したと偽って族の皆を呼び寄せるんだけど、その前にこの女性がヒッチハイクしてカジノ近くへ来てしまう。ヒッチハイクしてまで後を追いたかったのかと思うけれど・・・。
 強盗で60万ドルの現金を奪う事に成功するも、逃げていく姿を女性が見ていたり、予想以上に多くの警官が来たりと番狂わせ続き。族は兄弟の所為で町を追われる事になったと追い出すんだけど、警官から強盗犯が兄弟である事を聞いて、族たちは後を追って現金強奪計画に走り始める。
 しかし、凄い計画的な犯行だったにも関わらず1枚のコインから身元が割れるって言うのは計画性の前の根本的な大問題である。しかも兄弟は金を巡って仲違い・・・。
 ラストでは兄は事故死しちゃうし金は族に根刮ぎ奪われるしで凄い後味の悪い終わり方に。族がほったらかしと言うのが終始納得出来ない作品。暴走族の存在を擁護している気もする・・・。

ランサム ['77 米]

【原題】Ransom
【監督】リチャード・コンプトン
【出演】オリヴァー・リード
     スチュアート・ホイットマン
     デボラ・ラフィン

 警官3人が矢で殺されて極秘に捜査したい署長と市長。市長はトラブルシューターを雇うのだが、この”トラブルシューター”と言うのが何であるのかが分かり難い。どんなトラブルも解決するって言うのは・・・殺し屋みたいなものか?。報道陣が市庁舎に取材に来て居たが、どうやら市長は土地汚職で私腹を肥やしていて、殺人鬼はそれに対する復讐らしい。でも何故敢えて警官を狙ったのか。しかも狙撃銃ではなく狙撃で使われるのも矢で姿はインディアン。自分の事を誰にも捕まる事の出来ない”風”だと主張している。幾ら何でも”風”はないだろう・・・。
 肝心のトラブルシューターは正直全く活躍する事がない。しかもラストは市長と殺人鬼の対決になっていてトラブルシューター関係なし。あと放映時間が約70分なので展開も早い。殺人鬼と土地汚職をしている市長の対決となると、結局はどちらが悪なのか分からない。
 殺人鬼の動機も不明。つまりは全てが中途半端。

おとぼけオーギュスタン ['95 仏]

【原題】Augustin
【監督】アンヌ・フォンテーヌ
【出演】ジャン=クレティアン・シベルタン=ブラン
     ステファニー・チャン
     ギ・カザボンヌ

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 オーギュスタンが俳優か何かのオーディションにやって来るも1日日付を間違える(しかも昨日と)。それでもちゃんと面接されるのだから親切である。面接官は女性なんだけど、2分しか時間がないとか言いながら思いっきり過ぎてるし。証明写真も無駄に多く持ちすぎ。
 オーギュスタンはパートで働いていて勤務時間は約3時間半。毎日これだけしか働いていないのに、ちゃんと信頼されていて上司も居たりする。昔は歌手を目指してレコードまで出しながら今は写真家である友人。著名人も勿論映す事が好きなのだが、何故か皆堂々とアップで映っている。出版社とかに売り付ければ高く売れそうだが、趣味だけのよう。しかも自分の若い頃の写真を生意気にも額に入れて飾っていたりする。
 オーギュスタンはホテルボーイ役のオーディションがあって、ボーイに成り切る為にある四つ星ホテルの1日ボーイ体験をするが、メイドに話し掛けては手伝ったりして殆ど何もしていない。でもオーディション時はボーイなんて全く関係なかったりする。しかもオーギュスタンは台詞を詰まり過ぎ。慣れれば上手く言えるとか本人は言っていたが、ボーイの見習いに行く暇があるなら台詞を詰まらないように喋る練習をするべきで、肝心なところが出来ていない印象。しかしどんなに言葉を詰まってもNGにならないんだから不思議。そして無駄に多く喋る。
 オーディションは何故か合格するも、撮影日には憧れのCM撮影が入っていて結局はキャンセル。と言うか他にオーディションを受けに来た人は居たのだろうか。
 実際はどうか知らないが、劇中でのオーギュスタンはかなりの演技下手。余談だが、監督のフォンテーヌは、このオーギュスタンを演じている俳優の実姉である。

スー・チー in ミスター・パーフェクト ['03 香]

【原題】奇逢敵手
【監督】リンゴ・ラム
【出演】スー・チー
     アンディ・オン
     サイモン・ヤム

 OPでまずはチー活躍のアクションが見られるが、このアクションが何を意味するのかは分からない。一応チーはこの時に捕まえるべき犯人を殺してしまいトラウマを持ってしまい、その後この犯人が時折夢の中に出て来る事になる。しかしそれだけ。実は邦題ではいかにもチーが活躍しそうな感じだが、アクション部分の主演はオンがやっていて、チーが戦うようなシーンはこの後は殆ど観られない。その為に別にトラウマがどうのとかは何の伏線にもなっていない。逆にチーの仲間である戦わない普通の男性陣がこれ又鬱陶しい。チーが仕事をしようとしたりすると、無駄に邪魔したりする(本人にはそんな意識はないが)。オンとヤムの終盤のアクション以外は結構この男性陣のお陰でイライラする事請け合い。
 ヤム演じる悪役はダンスのフットワークで相手を翻弄。車とバイクのチェイスを経てお互いのカンフーアクションになる訳だが、効果音が入るコメディ色も発揮。それでも中々のアクションを見せてくれる。ちなみに主演であるはずのチーは終盤数分のアクションシーンには一切登場しない。
 チーの『クローサー』並のアクションを期待するとかなり期待外れになる。

パイソン2 ['02 米]

【原題】Pythons 2
【監督】リー・マッコネル
【出演】ビリー・ザブカ
     ダナ・アッシュブルック
     シモーネ・ジェイド・マッキノン

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 モンスター・パニックの続編は大抵はモンスターこそパワーアップしてるが、活動範囲は一気に狭まってる事が多い。前作はパイソン(巨大蛇)が街中で暴れたが、今回は捕獲されて脱走した基地内限定。その為に丸呑みするべき人間も限定されるのでこじんまりしている。パイソンの姿はCG使用で一気に迫力アップ。恐竜で「首長サウルス」と言うのが居たがああ言う感じで見た目は恐竜っぽい。
 主人公である運送屋の男性が怪しい男性の集団に”荷物”の運送を頼まれるんだけど、どう見ても何かを企んでる輩って感じなのに、実際はCIAで前作で保安官だった人が昇格した設定でした。なので前作を観ないと分かり難い。主人公が元大リーガーの速球投手と言うエピソードは必要だったのか疑問に思ったが、一応パイソンの口に爆弾をジャストミートさせる伏線だったようです(これだけですが)。主人公とヒロインが生き残って他は食われるのは予想できますが・・・。
 でもパイソンに銃が利かないと分かっているのに銃を持っていく意味が分かりません。米国人は何かに挑む時はとにかく銃を持つ主義か!?。ラストは政府が証拠隠滅の為に基地を爆撃。ミサイルは上から落ちるはずなのに、爆発は地面からの不思議(しかも連鎖的に)。終盤に行くほど内容が安っぽくなって行ってたのも否定できない。
前作『パイソン』批評

蘇える金狼 ['79] 

【監督】村川透
【出演】松田優作
     風吹ジュン
     佐藤慶

 3億円事件と若干似た警官姿の男が1億円の入ったアタッシュケースを奪う強盗殺人事件が起こる。ここでまず思うのだが、1億円も入ったアタッシュケースを歩いて何処かへ届けようとしていた被害者にも問題がある気がする。犯人は朝倉という男なんだけど、表向きは平凡なサラリーマンで、裏の顔として巨大資本乗っ取りを企んでいる。『スーパーマン』の逆バージョンな感じで、「スーパーマン」は裏の顔が英雄に対して、こちらは裏の顔が悪役。
 表と裏の顔のギャップも激しく、喧嘩も強い。麻薬を手に入れようと脅迫的に殺人まで犯して探し回るのに、次のシーンでは知らぬ内に手に入れていたりする。どんな事を実行するにも常に相手の事を先読みしていて、常に先手必勝。アクションに関しては流石は『西部警察』や『あぶない刑事』を全シリーズ手掛けて来た村川透だけあり中々興奮するように痛快に出来ている。朝倉はパチンコ(弾を撃つ方)の腕もプロ級でした。
 サラリーマン時は風邪気味のフリをして抜け出し、ターゲットの会話をイヤホンで盗み聞きしたりする。朝倉はボクシングの腕が良いと自ら社長に吹き込んで殺し屋に頼まれるように仕込んだりするが、この時からはもうサラリーマンの顔はなくなる。しかし愛人の写真を撮られたからと言って奪う為に殺し屋まで雇う企業と言うのが末恐ろしい。
 朝倉自身も仕事完了後に頼み人に殺されかけるんだけど、そこは勘の良い朝倉。逆に利用してました。朝倉に銃を向けられると皆驚く様が面白かった。でも日本にカウンタック(高級スポーツカー)は似合わない気がする・・・。走ってるシーンでは交通規制を敷いたのか他には車1台も走ってなかったし。レンタルで傷付けたくなかったのか!?。
 で奪った1億円の在りかも中盤以降はどうでも良くなっていて不明。ラストは死にそうな体で一体何処行こうとしてたんだろう・・・。

クレージーモンキー/笑拳 ['78 香]

【原題】笑拳怪招
【監督・出演】ジャッキー・チェン
【出演】イエン・シー・クアン
     ジェームズ・ティエン
     チェン・ウィ

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 チェンが初めて監督業も兼任した作品。最初に驚いたのはクレジットや字幕が手書きである事。字幕が手書きなので見難い上に良く見ると誤字や脱字が多かったりする。師匠である爺に稽古をつけて貰うのだが、この時はセンスがあるだけで滅法強いまでは行かず、師匠にも外ではカンフーを見せるなと言われている。でも掟を破るのが弟子の定則なので、師匠の薬代を稼ぐ為に道場での護衛的なバイトを始めて、道場破りを尽く破り人気を得る。”ピンクパンサー”のテーマ曲がちょっとだけ流れるなど、ここのカンフーシーンは笑いに徹している。字幕が手書きなので、場面によっては字幕自体がなく省かれている。
 総合的な内容は、師匠が殺されて仇討ちの為に別の師匠にカンフーを修行してその敵に挑むという、これ又昔のカンフー映画の定則。でも師匠が殺された最大の要因は掟を破った弟子自身にある訳で、師匠が殺された事を悲しむ前に自分のやった事を反省すべきだと毎回思う(この作品も然り)。で、この師匠が殺されるまでが長くて、主人公・興隆の泣きじゃくり方が態とらしい。
 興隆はカンフーは巧いのだが無鉄砲なので力を無駄に費やしているらしく、新たな師匠は力と頭脳を巧く融合させる「鉄線術」の応用技”笑拳”を伝授。これは相手の感情を逆撫でして戦う拳法らしく、”喜”、”怒”、”侘びしさ”、”幸福感”の4つの感情を表して攻撃し相手を疲れさせたり油断させる。この頃からだけど、字幕が急に手書きではなくワープロのようなまともな字幕に数シーンだけなったりする。
 ”笑拳”はどう見てもふざけてるとしか思えない戦い方なのに、相手の攻撃を見事に見切っていて強かったりする。『ドラゴンボール』で神様がピッコロを倒す為に人間に入り込んで”シェン”と言う名前で天下一武道会で戦うシーンがあるが、まさにあんな感じ(知らない人はすいません)で、あれも戦い方はふざけているけど当然の如く強かった・・・。
 そのラストの仇討ちの敵との戦いのシーンが長く、倒したらそれで終わりだったりする。もう1つの驚きは、女性がエキストラも含めて一切登場しない事(チェンの女装は登場するけど)。まぁ最近の無理にヒロインを入れているような作品よりかは良いけど・・・。

アメリ ['01 仏]

【原題】Le Fabuleux Destin D'amelie Poulain
【監督】ジャン=ピエール・ジュネ
【出演】オドレイ・トトゥ
     マチュー・カソヴィッツ
     ヨランド・モロー

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 最初のアメリの親の紹介から少々笑わせて貰った。カメラ目線で語りかけるのも新鮮感。でも金魚(?)が水槽鉢から飛び出して逃げ出したからって清掃機で吸い込もうとするのは死に招いているだけでは?。母親の死が巻き添えでしかもあっさりしている。
 場面は一気に5年後に進行し、今度はアメリの勤務先の喫茶店の店員や常連客を両親紹介時と同じように紹介。アメリはダイアナ妃の交通事故死で運命が変わったらしいのだが、何故フランスなのにイギリスなのか・・・、そしてどのように変わったのか・・・。
 女性になら幸せな気分にしてくれそうな作品らしいが、男性から見れば正直何を伝えたいのかが分かり難かった。宝箱の持ち主を探す事が重要なように見せ掛けながら、見つけたら見つけたでどうって事なく宝箱の話はそれで終わりだし。移動シーンには時間を費やさず早送りや一瞬の場面切り替えで済ませているので演出的には無駄がない。
 憎たらしい人の家に合鍵で侵入し家主にばれないように悪戯をするアメリはちょっと悪なんだけども可愛くもあり・・・。
 好きな人を見つけても直接会おうとはしないアメリにもどかしさを感じるが、何故かラストはいきなりな感じで直接出会って愛し合っている(良いのか、これで・・・)。
 ビデオカメラでビデオテープが鑑賞できるのか、とか喫茶店のトイレは男女共同か!?とか細かい所への突っ込みは色々ありそうだけど・・・。
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幸せになる

ISOLA/多重人格少女 ['00]

【監督】水谷俊之
【出演】黒澤優
     木村佳乃
     手塚理美

 舞台は1995年1月17日の神戸。つまりは阪神大震災の起きた日。今では忘れられそうな震災当時の状況がOPで映し出される。主人公・由香里は震災の援助ボランティアとして神戸にやって来るんだけど、由香里は人の感情を読み取る事が可能な読心術の持ち主。そこで出会う千尋という少女。千尋は多重人格の持ち主で13モノ人格を持つ。
 でもこの13個の人格の性格が不明で更に唐突に人格が変わる為に今の人格が誰であるかの説明もなく別に13モノ人格を用意する意味がなかった気も否めない。13個目の人格として「磯良(いそら)」と言う恐るべき人格があるのだが、その”磯良”と言う名前も昔「雨月物語」で登場した恋人を呪い殺した女性の名前らしく、その人格が千尋に入る意味が分からない。
 でもあっさり「磯良」の正体は、体外離脱の研究をしていてその時に震災が起きて、体外離脱したまま死亡した”弥生”と言う女性と判明したけど。体外離脱したまま死んだので、肉体は死んでも魂は残っていて、帰る場所を失い千尋に入り込んだらしい。
 殺人人格でもあるので、千尋を虐めたりした教師や生徒、義理の父親などを不快な死へと導く(催眠術に掛かったように死ぬ)。
 千尋は瞬間移動の持ち主なのか知らぬ内に姿を消したり現れたりする。何となく動きは”幽霊”な部分も。倒壊した病院内部はまさに何かが出そうなホラーな雰囲気が出ていた。でも最後は何だか切ない終わり方だった・・・。
 エンディングでは震災復興の象徴として”神戸ルミナリエ”が映し出されるのも印象深い。

恐怖の人喰い生物 ['75 加]

【原題】Shivers
【監督】デヴィッド・クローネンバーグ
【出演】ポール・ハンプトン
     ジョー・シルヴァー
     リン・ローリイ

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 OPは舞台となる島の景色の見どころやホテルの良さなどを観光PRビデオ風に紹介。そしてこんな小さな平和な島で起こった残虐な殺人事件。物語はここから始まる。
 別に犯人を見つけるとかではなく(犯人は自殺)、自殺した教授が研究していた人間に有益とされた寄生虫の研究をしていたが、その寄生虫が巨大化し逆に人間を襲うようになったらしい。でも巨大化した寄生虫は大きめのヒルで、いきなり人間に襲い掛かり血を吸う。”ドラキュラ”が小さな虫となって現れたと思えば良いだろうか・・・。なので血を吸われた人間は死ぬ訳ではなく、血を求めるようになって他の人間を襲うようになる・・・。
 終盤では動きがゾンビ化した人間が一体何処から現れるのかという緊張感がある。血を求める人間の姿がまさに”ゾンビ”なので終盤はゾンビ映画に変わっている感が強い。主人公は警察を呼んで解決しようとしていたが、警察を呼んでも解決にはならないだろうしゾンビ化する(?)人間が増えるだけかも・・・。
 ラストの今まで登場したキャストが全員ゾンビ化している様は何だか圧巻でした。ちなみに動きがゾンビなだけで顔とかは普通です。
 ※ 「恐怖の人喰い生物」と言う邦題はTV版のタイトルで、DVD等でのタイトルは原題通り「シーバース」になっています。

コマンドー軍団2 ['85 西独・伊]

【原題】Commando Leopard
【監督】アンソニー・M・ドーソン
【出演】ルイス・コリンズ
     クラウス・キンスキー
     クリスティーナ・ドナディオ

 普通洋画はOPで原題が表示されるモノだがこの作品にはそれがない。邦画タイトルがデカデカと表示されるので始まり方がダサイ。民放で放送される映画のように、重要人物には役名と演じる俳優が注釈される。
 ゲリラ軍と政府軍。何だか戦争映画ではどちらも悪っぽいが、劇中ではゲリラ軍側が”善”として描かれていて、ゲリラ軍は民衆も守ろうとするが、政府軍はゲリラ軍殲滅の為なら手段は問わず、ゲリラ軍を匿った民衆も射殺する冷酷非道部隊。OPからゲリラ軍のダム破壊の任務が描かれるが、人数が多いので誰が代表者なのかが中盤まで分からず。ダム破壊で政府軍の1部を殲滅できたのは良いが、ダムを壊した事で発生する鉄砲水に民衆はやられないのか疑問。ダムを破壊する目的も良く分からない。
 ゲリラ軍を匿ったとして政府軍の襲撃を受ける村。軍用ヘリ3機で火炎放射付き。ここで民衆が襲われるところは切なさを感じる。ゲリラ軍のピンチにタイミング良くやって来る仲間たち。何処で仲間のピンチを聞き付けてくるかは分からないが、本当にベストなタイミングでやって来る。
 ゲリラ軍の目的は独裁政権粉砕の為の大統領暗殺。政府軍を指揮し政府軍を護衛に付けているが、大統領が政府軍の大佐か何かにしか見えない。政府軍首領は、一般人の乗る飛行機を爆破してゲリラ軍の起こしたテロに仕立てているのに、そのゲリラ軍が神父に変装して政府軍領域に入っても姿がばれないのは何故なのか。しかもゲリラ軍側が政府軍に嵌められている事に気付くのはゲリラ軍の本物の神父で、部隊よりも勘が鋭い。
 ゲリラ軍の首領も慕われていたが、最終的には神父の方が慕われていた気がする。

アグレッション/避暑地の異常な夜 ['75 仏・伊]

【原題】Act of Aggression
【監督】ジェラール・ピレス
【出演】ジャン=ルイ・トランティニャン
     カトリーヌ・ドヌーヴ
     クロード・ブラッスール

 道を歩くアルマジロ。そのアルマジロを避けて爆走するバイク集団。そんなシーンから始まる。いきなりアルマジロなので最初は何かの宣伝かと思った。主人公の男は妻子と車で出掛けているんだけど、サービスエリアを出た時点から3人組のバイク団に絡まれる。バイクと車の並走シーンが長い。3人組に暴行を受けて気絶し目を覚ましたら妻子が殺されていた・・・。男の復讐劇かと思えるがそうでもなく、妻の妹と共に犯人捜しに奔走する。SAのレストランの店員、修理工場長、この妻の妹もだけど怪しい人は多い。でも男も警察も暴走族に狙いを絞る。
 ヘルメットを被ってると言うことでやたらたくさん捕まる容疑者。何故か警察の部下も居たけど。一応怪しい雰囲気の3人は分かるんだけど少し不良っぽく、確かに何かをやらかしそうで、男はこの3人が犯人だと決め付けるんだけど、3人を良く知る知人の話では殺人までは出来ない人間らしい。3人組のあの雰囲気でああ言われてもしっくり来ないですが・・・。男も声だけで3人組が犯人だと決め付けるのも可笑しい。
 事件発生時に何となく気付いていたけど犯人もその通りでした。その為に意外性はなく「やはり」と言う感じ。暴走族ばかりに狙いを絞っておくと他のモノが見えなくなる・・・。でも暴走族も殺人はしてなくても傷害罪ぐらいは科せられるべき(男を殴ってるし)。でもその犯人が何故男の妻子を狙ったのかそれは分からず・・・。
 でもこれって、男に暴行した人と妻子を殺した人は別・・・って事で良いのか!?。

アンダー・プレッシャー ['99 米]

【原題】Escape Under Pressure
【監督】ジーン・ペレリン
【出演】ロブ・ロウ
     クレイグ・ワッソン
     ラリッサ・ミラー

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 昔の時代の戦いから始まるところは異色。ここで女性が地中に隠すアルテミスの像が重要アイテムになり、悪党とヒロインが狙う。ギリシャの国宝らしいが、国宝なのに何故地中に直に掘って見つける羽目になるのか?しかも価値も不明。
 ダムの水が放水される近くで何故難聴の女児が1人で釣りをしているのか。難聴なのに傍に居ない親にも問題がある。
 悪党はギリシャの島に像を探しに出掛けたはずなのに、何故か再度ギリシャのアテネ空港に入国して手荷物検査を受けて像が没収されている。何気にトロイ・・・
 主人公の妻であるヒロインも像を追ってギリシャに向かうが、飛行機を想像しただけで吐き気がするほど飛行機嫌いなはずなのにギリシャにはどのように行ったのか!?(やっぱり飛行機だよな・・・)。主人公は妻を追ってギリシャへ(妻に会う以外の目的はない)。
 アテネの街並みが若干映し出される。豪華客船に乗るのもギリギリ間に合ったぐらいで、タクシーにパスポートも忘れるし切符も買っていない。船で行ったって事は何時かは帰って来るんだから帰って来るまで待つ事は出来なかったのだろうか。しかも豪華客船内には何故か銃を持ったギリシャ兵が警護している。悪党ではなくても船自体怪しい雰囲気を醸し出す。
 悪党は1つの像を奪い返すだけなのにシージャックと言うのは回りくどい。でも船全体をジャックする訳ではなく運転室だけ占拠して客などは眼中に入れず。だから客はシージャックされた事を知らない。
 悪党とギリシャ兵の銃撃戦で燃料が爆発し後方から沈んでいく客船。ここからパニックの要素も入る訳だが、主人公と妻を除いた客を全員悪党側は降ろしていて危害を加えていない。でも何故主人公と妻が標的にされるのかが分からない。しかも主人公は元軍人で戦闘のプロらしい。お前は”沈黙”シリーズのスティーヴン・セガールか!?しかもそう見えないし・・・
 悪党側は仲間である潜水艦まで用意し潜水艇まであって作戦は予定通り進んでいると交信するが、その”作戦”が最後まで良く分からなかった。悪党側が知らぬ内に全員潜水艦に入ったと思えば、主人公も潜水艇に入っている。ここで気付くべき点だが、ギリシャの国宝である像がもうどうにも良くなっていて、悪党は像を手に入れていないのに全員潜水艦内なので矛盾。シージャックしてまで像を手に入れようとしていたあの一連の行動は何だったんだ!?。
 だからと言って妻が持ってるのかと言うとそれも不明で、悪党と主人公の水中戦に留まっている。悪党側は最後は自滅。像の行方も不明なまま終わってしまう。
 結局は国宝でも何でもなかったのか!?。

視線のエロス ['97 仏]

【原題】La Femme Defendue
【監督・出演】フィリップ・アレル
【出演】イザベル・カレ

 男性視点でずっと描かれる為に男の顔は鏡を見ないと分からなく劇中でも2シーンあるだけ。あとはヒロインである女を見てたりと男が見ている所を映し続ける。
 旅行業界勤務の若い女と不動産屋勤務の男。男には妻も子供も居るが、この女も好きになってしまう不倫関係。恋愛関係に発展したい男と、友達と言う関係で収めたい女。男はずっと女にセクハラ発言を繰り返すんだけど女は巧く交わしている。特に文句を言わない所は、まんざら女も男の事は嫌いではないらしい。でもこの2人は何処でどのように出会ったのかは不明。
 展開がかなり早く、1週間後に出会う約束をしたと思えば次のシーンでは既に1週間後で既に2人が出会っている。2人以外の出演者が居ないのも特殊で、男の妻や子供も一瞬だけ顔を見せるだけ。良く見るとその一瞬で映る毎に妻を演じている女優が違ったりする。
 男は結構好い加減で今までにも何度も不倫経験があり、妻に不満がある訳ではなく、むしろ別れたくはないらしい。こんな男と付き合える若干22歳の女も色んな意味で凄いですが(援助交際並←劇中じゃ違うけど)。
 序盤では男に手を触れられるのも嫌がってたのに、中盤は男に対して何でも許している女。でも嘘は何時かばれるモノで、男は浮気がばれかけて(完全にばれてはいない)、妻に構ってあげる為に2週間のメキシコ旅行へ出掛ける。ここでも妻も一瞬だけしか映らないし、メキシコの有名場所などが移る訳でもないので、メキシコへ男が行ったという証明は何もない。なので2週間も行ったのにシーンそのものは僅か数秒で終わる(この間台詞は何もなし)。
 女にも勿論相談相手の若い男が居て、男と過ごした時間と若い男と過ごした時間が比例している。男がメキシコから帰ってきたら女と若い男はかなり深い関係になっていたりする。要は女も好い加減。
 別れ話を切り出しても中々別れない2人。でも最後は本当に別れて展開も早く一気に5年も経過して終わる。妻とは上手く行ってるようだけど、未だ忘れられず返事を求めない手紙を送り続けているらしい。相手は囚人じゃないんだからサッサと忘れたらどうなんだと言いたい。彼女の方が迷惑そうだ…。

脱獄の報酬 ['76 仏]

【原題】L'Annee Sainte
【監督】ジャン・ジロー
【出演】ジャン・ギャバン
     ジャン=クロード・ブリアリ
     ダニエル・ダリュー

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 いきなり刑務所内部から始まる。ギャバン演じる老ギャングはもう年だから脱獄なんかしたくないと言っていたのに割とあっさり考えを変え、あっさりと脱獄に成功する。でも刑務所内で仕事をする時にスーツを全員が着ていたのは何故だ!?。
 結構飛行機内までの手荷物検査も今のように機械ではなく目視なので好い加減な所もある。老ギャングと相棒がケースの底に隠した銃もばれなかったし。ちなみに老ギャング達は司教と神父に変装している。
 でもその飛行機がハイジャックされる。でも犯人達の要求は金だけ。金だけが目当てなら銀行強盗とかした方が逃げやすくて確実性があるんじゃないのか!?そう言う意味では回りくどい。ハイジャックされても騒ぎ立てる乗客も居ないし(客同士の口喧嘩まであるし)犯人達も激しく脅迫する事もないのでやけに全員が落ち着いており緊張感は全くない。犯人の1人に抵抗した乗務員が足を撃たれて怪我するが、ちゃんと途中で着陸した空港で大半の客と怪我人は降ろされる。主人公は神父と司教に扮装しているのを利用して犯人達を説得。何だかんだ言いながらも老ギャングの方が1枚上手でした(最終的には)。
 犯人が要求を聞いてくれない事に怒って初めて客の1人をクジで選んで射殺する脅迫をするが、こんな状況でも全員落ち着いていて、司教と神父(に扮装)に懺悔を頼んだりする。
 老ギャング達の脱獄を知って追う刑事側も落ち着いていて慌てる事がない。長年そのギャングを追ってる刑事のようで2人の縁は深い。パトカーもパトカーに成り切れてなくて、サイレンがなかったりする(音はあるが)。
 ハイジャック犯を逃し、犯人が要求していた金も返し、乗客には善人扱いされて、最後は刑事が老ギャングの逃亡に協力。もう老人だからそんなに何度も逃げれないだろうと諦め呆れかけ。
 ギャバンはこれが遺作になったが中々貫禄があった。

デッド・リミット ['99 米]

【原題】Enemy of My Enemy
【監督】グスタヴォ・グラフ・マリーノ
【出演】トム・ベレンジャー
     ピーター・ウェラー
     ダリル・ハンナ

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 主演であるウェラーがどちらかと言えば悪役顔なので最初は悪側が主演なのかと思った。捕らえられた大佐を返して貰いたいが為に大使館で人質を取るテロリスト。でも大使を返して貰いたいだけで罪のない人質を殺していく神経は分からないけど、1番分からないのは人質よりも国家の安全を優先する国。米国の文化なんだろうか…。
 ウェラーとハンナは切羽詰まった状況の中でキスする余裕まで見せる。キスする余裕があるならさっさと行動しろと言いたくなりもどかしい。大使館の地下には核爆弾が備え付けられているが、テロリストはこの核爆弾の事は一言も言わない。核爆弾を隠すには大使館の地下が1番安全で目立たなくて良いそうである。熱感知装置とか、隠し部屋とか大使館そのものが1つの要塞。
 前半こそ主人公は戦うが、中盤以降は特殊部隊とテロリストの銃撃戦などがメインとなり主人公は殆ど戦わない。目の前の裏切り者に核爆弾を作動される緊迫感は若干あるが、ラストはまたこの裏切り者が善人に戻ってしまうのは納得が出来ない。
 つまりは肝心なラストが1番悪かった印象。余談だが、DVDパッケージなどには戦闘ヘリが飛んでるシーンが載ってるが、劇中では戦闘ヘリすら登場しない。日本版のパッケージは全く関係ないのが載ってたりするので注意が必要だ。

不法執刀 ['97 米]

【原題】Playing God
【監督】アンディ・ウィルソン
【出演】デヴィッド・ドゥカヴニー
     ティモシー・ハットン
     アンジェリーナ・ジョリー

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 医療ミスで医師資格を剥奪されて現在は麻薬中毒の元医師。その医師があるバーで目の前で撃たれた男性を手際良く治療した事からあるギャング団のボスに目を付けられる。ギャング同士の抗争である事は分かるのだが、何処と何処が何で抗争してるのかが分からない。ストーリーに不透明な点が多く、ボスの探し求める”ブツ”とは何なのか、FBI捜査官の1人が裏でこのボスと通じてる意味は何なのか・・・。
 医師は拉致されてボスの場所に連れて来られる訳だけど、敢えて拉致してまで連れて来る意味がなく、医師の居る場所を見つけて普通に会って話せば済む事じゃないかと思う。今を時めくジョリーがこの作品内ではまだまだ素人で余り綺麗じゃないのもある意味見どころ。ボスが一体どんな事をして来たのかもハッキリせず。
  『マトリックス』でも使われていた音楽が使われていたのは驚き(こちらが前身だけど)。最後は医師もFBIの”イヌ”になる訳で、ボスとのカーチェイスとかに発展するけど、最後もボスの命を治療で助けて終わる(と字幕で出て来る)。
 もっと内容がしっかりしてればと思う・・・。

エスピオナージ ['73 仏・伊・西独]

【原題】Le Serpent
【監督】アンリ・ヴェルヌイユ
【出演】ユル・ブリンナー
     ヘンリー・フォンダ
     ダーク・ボガード

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 米ソのスパイ合戦。ブリンナー演じるKGB高官が米国に亡命を求めるんだけど、登場する時から既に誰かに尾行されている。大物スパイである事は明らかなんだけど、では一体どんな情報を持っていて何をスパイしたのか・・・これが若干不透明。一瞬画面を止める演出も違和感。
 暗号読み取り機とか録音機など全ての機器が大きい所は時代を感じる(今は皆コンパクト)。中盤でスパイをしていた人が次々に暗殺される事件が起きるが、その人たちも何をスパイしていたのかが分かり難く、殺される意味も不明。つまりは終始納得できるシーンがない。KGB高官に尋問する所を別部屋で多数の人に集まって貰って尋問内容について解説する場も、集まってる人たちが何なのか不明だし、高官の家の監視カメラもどのように備え付けられているのか謎だし、高官を嘘発見器に掛けた時の質問事項も変。
 後半では今までひっきりなしに登場した高官の出番が一気になくなる。後半では米国側スパイ逮捕までの経緯みたいな感じになっているが、役名の把握をきちんとしていないと、名前だけ台詞でポンポン出て来るので分からなくなる。
 終盤でようやく再度高官が登場し、スパイ合戦の真相が明らかにはなるけど、結局は良く分からないまま終わった感じ。エンリオ・モリコーネが音楽を担当しているだけ有り、音楽は良かった。

   <キャッチコピー>
NATO転覆の巨大なからくりが・・・全世界に張り巡らされたスパイ組織網を暴く!